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思い返すだけで勃ちそうだが、それ以上に消耗していた。 音は消したまま頬杖を付いてテレビをじっと見る。 しばらくそうしていたら、急に爪先が生暖かい何かに包まれた。 「…っ?」 驚いて振り返ると、のび太を疲れさせた張本人が、足の親指を口に含んで舐めていた。 「何してんだよ」 「目が覚めたら、のび太があんよに…」 おはよ、と言いながらむくりと起き上がり、腹這いになっているのび太の腰に抱き付くように横にぴたりとくっついて来た。 そのままのび太の脇腹に顔を埋める。まだ少し眠いらしい。 時計を見ればまだ朝と言える時間で、実は眠りについてからそう時間が経っていない事に気付いた。 「何観てるの?」 それでものび太が起きているので、出木杉も起きようと思ったらしい。 お腹からくぐもった声が聞こえて、初めてテレビの内容を確認する。 「…料理番組」 答えながら、消音モードを解除する。 途端に可愛らしいBGMと共に明るい料理人の声が流れて来た。 誰でも作れる簡単レシピを紹介する番組らしく、全体的にポップで可愛らしいイメージだ。 『…ずつ剥がして、ここがポイントですが…』 「のび太が作ってくれるの?」 「そんなわけ無いだろ」 「食べたいの?」 「ん〜…うん」 旬の料理という事で、秋を代表する食材が画面手前に飾られている。 今作られているのは、さつまいもを使った何からしい。 ほくほくと湯気を立てて黄金色に輝くさつまいもを、料理人が手早く裏ごししてゆく。 この時点で自分で作ろうとは思わない。 なにより料理が趣味という人間がここにいるのだ。そして腕は大変良い。 のび太がうんと言ったので、出木杉も顔を上げてテレビを観た。 『…これをよく捏ねましょう』 『先生、どのくらいが目安なんでしょうか』 『そうですね、耳たぶくらいの柔らかさに…』 「…何してんだよ」 「捏ねてる…」 「バカ、やめろって」 パジャマをずり下げられて、剥き出しになったのび太のプルリとしたお尻をいやらしく両手で揉みしだいてくる。 その刺激で先程零れそうになった残滓が再び中から出そうになって、慌てて引き剥がそうとするがパシリと払い除けられた。 せめてもと必死で力を込めるが、きつく閉じた蕾をねろりと舐められる。 思わずヒクリと収縮したせいで、とうとうクプ…と少し溢れた。 「…っ」 『…しましたら、この特製ソースを満遍なく塗りましょう…』 一度溢れ出したら止まらず、コプリ、コプリと出てくる。 奥から自分の出した白い蜜を垂らしながら、頬を染めてくやしそうに耐えているのび太の色香は出木杉を簡単に復活させた。 「ソースを満遍なく塗るんだって…」 「違…あっ」 指を差し込まれる。 中はまだ解れていて、ぬるぬると簡単に侵入を許す。 『先生、このソース全部塗ってしまって良いですか?』 『それでも良いですし、今から詰めるお肉と混ぜても良いし、後で掛けても美味しいのでお好みで…』 「のび太、どれが良い?」 「ぁはぁっ…はぁっ…知らな…っ」 俯せているのび太の上にぴったりと伸し掛かって来ながら、耳元で囁いて来る。 押し付けられた凶器は、すでに完全な成長を遂げていた。 股の間に差し込まれて、蕾から零れた蜜を塗り付けるように抜き差しされる。 のび太も腰をゆるゆると動かすと、勃ち上がった自分の芯を足の間から顔を出す出木杉のそれに擦り合わせる。 裏側を熱い棒で擦られて、甘い声が漏れた。 『…ましたらたっぷりとお肉を詰めましょう』 『これだけでも美味しそうですね〜』 にゅるにゅると遊んでいた肉棒がおもむろに蕾に突き当てられ、先端がクプリと埋め込まれる。 「のび太、あ〜んは?」 「あ…あ…」 のび太のお口がじわじわと広がり、傘の部分を精いっぱい頬張って行く。 雁の部分まで来てぱっくんと窄めると、一気に根本まで銜えさせられた。 「はぁ〜…」 ゆるゆると腰を動かしていた出木杉は上体を起こすと、のび太の足の間に膝で割って入り、腰を上に引き上げた。 抱えていたクッションから滑り落ちてシーツに頬を付け、足を開いて腰だけが高く上がった格好をさせられる。 数時間前まで散々責められていた中を、再びゆっくりとしたストロークで力強く穿たれる。 「あっあぁっ…んっ…」 朝の明るい光の中、その滑らかな双丘の中心にずっぽりと剛直を銜え込んでうっとりと興奮に頬を染め、甘い声を洩らすのび太はとてつもなく色っぽい。 中を掻き回されて泡立った白い蜜が、抜き差しされる度にゴプリと溢れ出る。 何度目かの絶頂を迎え、奥にドブッドブッという熱い飛沫が注がれたのを感じた。 汗で張り付いた前髪を掻き上げてくれながら、唇に軽くキスをされズルリと抜かれる。その感触にも声が漏れそうになる。 テレビではとうに料理は終わって、出来上がった肉詰めさつまいもパイを料理人達が試食していた。 流石誰でも出来る簡単レシピ、名前も安直だ。 自分もいつも面白い程簡単に料理されてしまう。 だけど、それは出木杉だからだ。 誰でも出来る訳じゃ無い。 こうしていそいそとお風呂に入れてくれたり、美味しい御飯を作ってくれたり。 「のび太、美味しい?」 朝テレビで観た料理を頬張る僕に、出木杉が嬉しそうに問い掛けてくる。 何より、その瞳が。 僕を簡単に蕩けさせてしまうのだ。 …教えてはやらないけど。でもきっと気付いてる。 END |
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なんか書き掛けの小説が何個か…放置…してるんですけど(汗)、久々地下アップ。 それにしても擬音多いな…なんか(笑)。 当然ですが、途中書かれてる料理レシピはめちゃめちゃです。←分かるっつの 新婚さんの2人の休日の一幕でした♥(#^3^#) ラヴラヴっぷりを感じて頂ければ本望でございます♥ |
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